ACEF(アセフ)は1991年から、アフリカ・ケニアで教育、医療、環境の支援を行っているNPO団体です。

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活動終了レポート2020-9

  • 2020年04月02日 (木)
記入者 20代 男性 学生
期間 約1か月 2019/11/29-12/25
活動内容

・世界エイズデーイベント

 ・孤児の家庭訪問

 ・ホームステイ

 ・お茶工場見学

 ・EM工場見学

 ・ナイロビダム,キベラスラム訪問

 ・子ども食堂

 ・EWASCO見学

感想

大学4年間で環境問題に関して勉強,研究し,環境微生物学を学ぶため大学院に進学したものの現場を知らないことに疑問を感じ,今回ACEFにお世話になりました。

 今回の主な目的は,途上国と呼ばれる国の環境保護,保全に対する意識を知りたい,自分の研究に需要はあるのか確かめる,の2つでした。

 環境保護,保全に対するケニアの人々の意識は日本と大差がないように思えました。日本もケニアも環境問題を改善しようと動いている人,団体はあるものの大半の人が特に意識せずに生活しています。日本の方がケニアに比べ技術や資金が豊富なため,きれいに見えるだけで大きな違いはないように感じました。しかし,ケニアではレジ袋(プラ製)が禁止されており,無意識ではあるもののプラゴミの削減に貢献している環境ができていました。日本でもレジ袋有料化が始まるが,環境に関心を持たない人が大多数を占める日本では大して意味がないと個人的には思っています。ケニアで成立しているのであれば,より物が潤沢である日本で禁止にしても問題ないのではないだろうかと感じました。

 ごみ収集や廃水処理に関してケニアではほとんど成立していませんでした。ただ,これは成立していないというよりは成立させるための仕組みがないといった方が正しいような気がしています。廃水処理場で働いている方が,ケニアではゴミ,廃水処理にお金を払いたくない人がほとんどいないからなかなか満足な設備は得られないと仰っていました。おそらくこの考えは日本でも変わらないと思いますが,公共事業か民間事業の違いが大きく,税金がほとんど投入されていないことが最も大きな問題のように感じられました。

 また,ほぼすべての自動車が整備不良のせいか目に見える濃度の排気ガスを大量に出しており,その上交通事情も渋滞が日常茶飯事なので大気環境への影響も気になりました。首都のナイロビでは1日滞在するだけで,鼻の中や髪から黒い砂埃などが出てくるようになるので環境もだが人体への影響がないはずはないように思います。

 ケニアで今まで見ることを憧れてきた自然に触れ,これをなくしたくはないなという思いが芽生えました。そしてケニアで生きる人々が自然と共存できる環境を模索することが,取り返せないところまで自然を破壊してきた国の人間にできることなのではないかと感じています。

 

 自分が行ってきた研究がケニアのような途上国において需要があるのかということについては,現時点では必要ない,という認識になりました。私の研究は,微生物による廃水処理と発電の両立を模索するというものです。ケニアの下水処理では嫌気処理が屋外で行われ,最終工程が日光による消毒でした。少なくともこの環境下では私の研究がいつか実用可能なレベルになったとしても何の意味も需要もないと思い,自分がなんのために研究をしたいのか一度見直すきっかけをいただきました。

 

 今回,ACEFの方々には出発前から私事により何度もお手数をお掛けしてしまいました。それにもかかわらず快く受け入れていただき本当に感謝しています。今まで“人道支援”にはあまり関心を持たないように生きてきました。しかしケニアで現地の人々に触れ,なんの見返りも求めずにケニアをよくしようと活動している塩尻ご夫妻をはじめとするACEFの方々を見て,ただただすごいと思うとともに,私にも少しは何かできるのではないだろうかと考えるようになりました。自分が期待していた以上の日本では体験できない非日常を知ることができ,心の底から行ってよかったと思えました。本当にありがとうございました。




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