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活動終了レポート2020‐8

  • 2020年04月01日 (水)
記入者 21歳 男性 大学生
期間 17日間 2020.3.2~3.18
活動内容

活動内容
1)エナのエイズケアセンター訪問
2)紅茶工場見学・紅茶農家宅でのホームステイ
3)マサイマラ国立公園・マサイ村訪問
4)キベラスラム訪問
5)マキマのJUMP&SMILE(孤児院)訪問・宿泊
6)公立学校(カニョンガ・プライマリースクール)で授業を実施

 エナのエイズケアセンターでは、HIVを専門にされている先生から話を聞いた。現在HIVの患者数は減っているが、農村部ではHIVの検査や治療、投薬がまだ広がっていないそうだ。また、ただ検査をして薬を処方するだけでなく、薬を飲むことに疲れて飲むのを止めようとしたり、HIVによっていじめを受けたりしている人へのサポートなど、患者自身が自分の症状を受け入れ、残りの人生を豊かに送れるように、いかに患者をサポートできるのかを考え実践することが現在の課題であることがわかった。

 紅茶農家宅でのホームステイでは、ケニア人の方がどのような日常生活を送っているのかを実際に見て体験することができた。ホストファミリーが、かまどで火をおこして夕食を作ってくれた。ケニアの社会や政治、結婚の話など、様々な話を聞くことができた。

 マサイマラのサファリでは、バッファロー、カバ、シマウマ、キリン、ゾウ、ライオン、チーターなどたくさんの動物を見ることができた。マサイ族の村も訪問した。

 キベラスラムでは、実際にそこに住む方に案内していただいた。キベラスラムには、学校もあり、食料や衣服や生活必需品などを販売している商店やレストランもある。そこには住人の日常生活があり、コミュニティーが形成されていた。人々はいきいきと暮らしているように私にはみえた。(実際には相当辛い思いをされているだろう) しかしながら、住環境は劣悪で、大量のゴミがポイ捨てされていて、生活排水が垂れ流され家のすぐ前を流れていた。多くの住民にはちゃんとした仕事がないため、彼らの雇用を生み出すことがまず必要だと感じた。現在、政府によってキベラスラムが縮小されそこに住めなくなった人々が行き場を失っている。彼らへの支援が急務だと考える。

 マキマのジャンプ&スマイルという孤児院に滞在し、そこの子供たちが通っているカニョンガ・プライマリースクールで4年生から8年生(日本の小学4年生から中学2年生)の数学の授業を担当し、現地の先生の授業を見学させていただいた。この学校は、私の知っている日本の学校とは大きく異なり「これが学校なのか」と驚きの連続であった。
生徒たちの学習意欲は非常に高かった。しかし、先生が授業に来ないことが多く、それが当たり前になっていた。また、集中力がなく1問解いたらすぐに休憩して友達と話す生徒や、全くノートを取らない生徒などが多くいた。生徒は、正しい学習方法を教えられていないため、どうすれば学力が向上するのかというノウハウや勉強に向かう姿勢が身についていないように思う。そのため、学力が低い生徒が多く、小学4年生でも1桁+1桁の計算を指を折りながらする生徒や、小学校6年生になっても九九が言えない生徒がいた。そのような状態であっても、授業には非常に意欲的に取り組み、私の発問に対しては大きな声で答えてくれた。また、何度も何度も「勉強を教えてほしい、授業をしてほしい」と声をかけてきた。先生が授業に来ない時間は、高学年のクラスでは、自分達で自習をして教え合っていた。生徒たちのこのような学習に向かう様子は非常に印象に残っている。
 また、先生に対しても十分な環境が整っていなかった。教師の給料は安く、十分な教材を買うお金がなく、コピー機もない。また、生徒にどのように教えればよいのかという教育方法論を学ぶしっかりと学ぶ機会もあまりないようだ。さらに、先生はクラスの数しかいないため空きコマはなく、そのうえ事務作業も行っている。先生のみを責めるのではなく、ケニア政府、保護者、地域社会、先生、生徒といった全ての人がケニアの教育をよりよくするために協力することが必要だと感じた。
 JUMP&SMILE(孤児院)の子供はつらい過去を持っているが、何1つ文句を言わずたくましく常に笑顔で生活をしていた。4日間という短い時間だったが、彼らのひたむきに生きる姿勢に心を打たれた。いつか必ず、彼らのもとに戻り、教育という側面から彼らを支えたいと強く思った時間であった。ケニアの現在の教育を批判することは簡単であるが、批判するだけでは子供たちは質の高い教育を受けることはできない。実際に変化を起こすことが必要であり、私は将来、多角的な視野を持ち少しずつ変化を起こしていく人間になりたいと思った。

感想

 この滞在期間中、私が実際に現地でやりたいと思っていた活動をすべてすることができた。また、私が腹痛のために病院に行った際は、現地のスタッフの方が薬の説明などサポートしてくださった。このように、現地のケニア人・日本人のスタッフの方のサポートがあり、私は有意義にケニアに滞在することができた。
 実際に自分の目でケニアの現状を見ることができ、新たな視座を得ることができた。また、将来どのように自分が関わることができるのかを考え、自分自身を見つめなおす良い機会となった。





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