活動終了レポート2020-8
- 2020年03月30日 (月)
記入者 | 20歳 女性 学生 |
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期間 | 約3週間 2020/2/25-3/18 |
活動内容 | 1.公立、私立病院の見学 2.マキマの孤児院宿泊 3.小学校、高校、大学訪問 4.紅茶農家にホームステイ 5.お葬式のケータリングのお手伝い 6.マサイマラ国立公園、マサイ村観光 7.キベラスラム訪問 8.HIV患者宅への往診の同行 9.エンブショーでのゴミ拾い |
感想 | 今回は医療機関の視察をメインに活動しました。その中で一番印象的だったのは、HIVに対する活動です。エイズケアセンターではHIVカウンセラーのサラからケニアでのHIV治療やHIVに対する人々の考え方などを教えていただきました。また、サラさんのHIV患者宅への往診の同行もさせていただきました。ケニアでは医師が薬を処方して終わりということも多く、薬をちゃんと飲めていなかったり、赤ちゃんに母乳をあげてしまったりなどの現状があります。また、HIV患者に対する差別もあり、検査を受けない人もいます。サラさんはなぜ薬を飲めていないのか、食事はちゃんと取れいるのかなどを聞いて、患者さんのケアを継続して行っていました。往診の時には、食料を持って行って、少しでも良い食事が出来るようにサポートを行っていました。HIV患者さんは体調のことだけでなく、世間話もたくさんしていて、サラさんと患者さんの信頼関係がみえました。サラさんに自分の仕事についてどう思っているのか尋ねると、「私は人を助けることができるこの仕事が大好きで、誇りに思っている」と言っていました。このようなサラさんの強い思いが患者さんに届いているからこそ、HIVと闘いながら明るく生きていけてるのだと感じました。 マキマにあるAIDS孤児院では、HIVで親を亡くした子どもが暮らしています。中には、すでにHIVに感染していたり、虐待されていたり、ストーリーチルドレンだったりとさまざまなバックグラウンドをもった子ども達がいます。甘えたい年頃にも関わらず、洗濯や掃除、畑仕事など自分達で行い、強くたくましく生きています。子ども達は辛い過去を持っていますが、いつも笑顔で、たくさんの元気をもらいました。子ども達の通っている公立学校の環境は決して良いとは言えず、まだまだ問題が山積みです。解決するには多角的なアプローチが必要で、先生だけでなくみんなが協力しなければなりません。私は教育に関して詳しくありませんが、子ども達の姿を見て、将来は子ども達の笑顔を守れるような活動がしたいと思いました。 滞在中は、医療機関の訪問以外にもホームステイやお葬式のケータリングのお手伝いなど、普通の旅行では出来ないような貴重な経験をすることが出来ました。メディアなどを通してではなく自分の目で本当のケニアを見ることでたくさんの発見があり、とても勉強になりました。実際、お金がなくて学校に行けない子どもやストリートチルドレンがいるという現状はありますが、お金の支援は永続的なものではなく、自立するための補助のようなものであり、支援が途切れた時、国自体が支援できる環境を作ることが理想であると知りました。まだまだ知識も技術も充分ではなく、日本に帰ってしっかり勉強して、医療に恵まれない地域での医療活動をどう展開するべきなのか考え、次来る時には少しでも貢献出来るように自分なりに頑張りたいと思います。最後になりましたが、したい事があれば、すぐに対応していただき、ACEFのみなさまのサポートには本当に感謝しています。ありがとうございました。 |