ACEF(アセフ)は1991年から、アフリカ・ケニアで教育、医療、環境の支援を行っているNPO団体です。

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活動終了レポート2019-14

  • 2019年10月18日 (金)
記入者 21歳 女性 看護大学生
期間 約2週間  2019.0902~0917 
活動内容

訪問した場所:
私立病院3ヶ所、国立病院1ヶ所、ホームステイ先の茶農家、公立小学校1ヶ所、エイズで家族を失った子供たちが暮らす孤児院、有機栽培農場、植林された土地、エイズ患者の自宅、マサイマーケット(ナイロビ)、マサイ・マラ国立公園、マサイ族が住んでいる村

感想

ケニアでしか経験できないこと、感じられることがたくさんありました。

ACEFが設立した私立病院(エンブ病院)では、救急処置室を1日見学しました。交通事故で外傷を患った方や抜糸をしてもらいに来ている方などがいました。処置内容は幅広く、付き添っていた看護師は迷いなく処置をこなしていました。その様子をみて、看護師に救急処置室専門の看護師なのか尋ねてみると、「私はどこの科でも働くのよ。小児科病棟でも、産婦人科でも外科でも何でもできるわ。」と答えられました。
ケニアの病院では、特定の科に配属されるという仕組みはなく、看護師の資格があれば、どこの科にいつでも働けるという環境が整えられています。日本では、配属された科で働くことが多いので、いつでも他の科で働くことはできません。何でもできるという力強い看護師の発言に感動しました。
 
国立病院(エンブ)では、2日間で小児科と救急を見学させていただきました。国立病院は私立病院とは違い、医療費が安いので近くに住んでいる方から少し遠方の方まで様々な人が来ていました。
 
5歳までの子供は医療費が無料になると聞いていたので、小児科の見学を希望しました。実際に行ってみると、医療者はほとんど隣接している大学の研修医と看護学生ばかりで驚きでした。薬の処置やバイタル測定、日々の観察は学生や研修生たちで足りており、それ以外の清拭や食事介助、授乳、身の回りの世話は全て両親(主に母親)がしていました。患者の側で様子を伺っていたのですが、残念ながら看護師の介入を見ることはありませんでした。看護師の役割とは何かということを改めて考えるきっかけになりました。
 
茶農家でのホームステイでは、2日間訪問させていただきました。患者さんの普段の生活を知りたくてホームステイを希望しました。ケニアでは茶やコーヒーなどの輸出向けの農業をされている方が多く、今回訪問させていただいた茶農家さんもそのひとつでした。ケニア山の麓にあるため、エンブに比べて気温が少し低く、長袖でも寒いほどでした。ホストさんの家族は4人とお手伝いさん2人がおり、さらに家畜が牛2頭、羊7匹、ニワトリが多数いて茶農家の中では裕福な家庭です。ホストさんの家と畑はとても広くて、何も不自由なことはありませんでした。しかし、ガスだけはまだケニアで普及しているところが少なく、薪で火をおこしていました。その他にもまな板もないので手の上で野菜をカットすることやチャパティという主食のナン作り、大きなスイカをカットすること、茶摘み体験など日本ではできない生活を経験することができました。共に生活することで気付かされのが、女性がとても働き者だということです。ホストマザーも言っていたのですが、ケニア人の男性はあまり働かないようで常に働き、家庭を支えているのは女性でした。このように、ホームステイをしてみて学んだことが多くあり、より患者の生活が描きやすくなりました。
 
公立小学校と孤児院では、子どもたちへの教育や生活環境について学ぶことができました。子どもたちの朝は早く6時には家を出発し、学校に6時30分頃到着します。しかし、学校では教師の教育体制は整っておらず、授業に来ないこともしばしばありました。そんな時、子どもたちは自習をしながら待ちます。日本では考えられないような環境に驚きつつ、現状を受けとめました。孤児院での生活はとても賑やかで、子どもたちの笑顔や元気さ、優しさに癒される2日間でした。子どもたちは掃除に、遊び、お祈り、ダンスの練習、洗濯、勉強など毎日大忙しです。しかしこの孤児院が無ければ、路上で暮らしていた子や学校に行けず、ろくな食事もできなかった子たちがたくさんいたことを後に知りました。子どもたちとっての幸せとは何かを考えさせられました。
 
エイズ患者さんの家庭訪問では、カウンセラーのサラさんと共に2件訪問しました。病院見学をさせてもらっていたので、患者さんの様子を観察することはあっても病院へ来ることができない患者に出会うことはありませんでした。外国人が訪れないようなお宅に訪問し、患者の生活の様子を肌で実感しました。1件目は、ベッド上で生活している患者さんで暗い部屋にずっと寝ているようでした。薬を服用しているようでしたが、2種類の薬の見分けがわかりにくいとサラさんに相談していました。サラさんは体調の変化や他に困っていることなどがないかを聞いていました。
 
また2件目は、土壁の小さな家に10人家族で暮らしている若い女性の患者さんでした。サラさんは彼女の家庭は貧しいので訪問する際はいつもお米や生活用品などの手土産を買っていくのだそうです。彼女へのカウンセリングだけでなく、家族へのコミュニケーションも欠かさず行なっている様子をみて、サラさんはカウンセラーでありながら保健師の役割も担っているのだと気付かされました。
 
ケニア政府はエイズ患者へ薬を無償で提供していますが、サラさんのような訪問活動がなければ患者の命をつないでいくことは難しいのだと訪問してみて実感することができました。
 
ボランティアとしてケニアの方々に協力できたことはほんの少しで、実際行ってみると看護学生として学び、そして逆に様々な人に助けられてばかりでした。
 
今回の経験は、ACEFでしかさせていただけないことばかりで参加することができて光栄でした。感謝の言葉でいっぱいです。看護師としてまたケニアやACEFに恩返し出来るようにこれから日本で頑張って行きたいと強く思いました。

    

 




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