ボランティア活動レポート2018-⑤
- 2018年04月25日 (水)
また、ステキなボランティア活動レポートが届きました。
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先日、2週間ほどケニアにボランティアに行ってきました。帰国して2日ほど経ちますが、今すぐにでもケニアに帰りたい気持ちでいっぱいです。ケニアに行くまで、あっちで人の為になる何かをしてくる!と意気込んで行ったものの、あっちに着いたら2週間でただの大学生の私に出来ることなど何もないと感じるばかりでした。
会社のcampにあるプールで優雅に泳ぐ親子連れがいる一方、同じ地域で毎日食べることに精一杯の家族がいること。行き届いた設備と教育のもと、勉強に励む私立の学校に通う子供もいれば、土ぼこりが舞う教室で先生が授業にこない公立の学校に通う子供。ナイロビという大都会で、今のなお100万人の居住地であるキベラスラム。
この現実を私にはどうすることもできないし、そもそも日本と比べてどうこうするといのもまた違うなと感じるようになりました。現に、スラムに住む人達はつらそうな顔をしているのかと思いきや、決してそんなことはなく子供から大人までみんながイキイキと生活していました。
だからといって、写真では伝わらない異臭やゴミだらけの地面、水の問題など、このままでいいとは決して思いませんが、だからと言って一方的にそこに住む人達は「かわいそう」と思い込むのは違うと思いました。
今ケニアを振り返って一番に頭をよぎるのは、やっぱりカニョンガ小学校の子供の笑顔です。日本では考えられないかもしれませんが、ケニアでも公立と私立の教育の質がかなり違います。カニョンガ小学校は公立の小学校で先生が授業に遅れたり、来ないことは日常茶飯事でした。子供も勉強しに学校に来ているというよりは友達に会いに来ているように感じました。笑 (それもそれでいいことだと思いますが。笑)
よく日本人がボランティアで学校に行くと、日本の文化や日本語を教えますが、私はそれがこちら側の恣意で自文化を押し付けているようで嫌だったので、あえて今の彼がやっていて、今後必要な勉強を教えました。もちろん彼らの方から、これは日本語で何と言うの?と聞かれたり、日本の写真を見せてほしいと言われたら見せましたが、こっちから日本を布教するようなことはしたくなかったです。笑
勉強を教えている中で、違う解き方を教えたり、簡単に解ける方法や覚えておくべき法則を教えて、その上で例題を解かせていると、みんな真剣にノートに向かってペンを走らせ、できたら「えりこれあってる??」と聞いきて、私が「no〜」というとまた頑張って考え直す姿が本当に可愛くて、それまで黒板を見てぼけっとしている子も真剣に勉強しようとしてくれてたことがとても嬉しかったです。
授業の最後に、何か分からなかった問題があったら聞いてね!というと、1人の男の子が授業では扱っていない新たな問題に挑戦していて、それを聞いてくれました。
それまで勉強に対してまじめに向き合ったことがないような子がこのように聞いていてくれた事自体が本当に嬉しくて、この2週間で少しでも私が人の為に貢献できたと言えるのは、私が授業をしたそのクラスの何人かにだけでも、「勉強に対する気持ちを少しだけ持ち上げさせてあげられた事」だと思っています。
カニョンガ小学校の子は、みんな天真爛漫で、分からなくてもとりあえず手を上げて、あたったらとりあえず黒板の前で考えはじめるところが本当に愛おしかったです。もっともっと勉強したいと自分から思うのようになる権利は私立に通う子も公立に通う子も平等にあると思いますが、それが出来ない現実が非常にもどかしかったです。
今帰国して、これから残りの大学生活をどう過ごすか悩んでいる最中ですが、ケニアでの経験は必ず今後の私に影響を及ぼし続けると思います。
お世話になった塩尻夫妻、渡航前にスワヒリ語を教えてくださった大輔さん、マキマ孤児院のスタッフ、エンブで仲良くしてくれたスタッフ、国連で仕事について語ってくださったKさん、ケニアでサッカーチームを設立したNさん、ケニアで出会った全ての人に改めて感謝申し上げます。
皆さんのおかげでこんなにも濃密な2週間を過ごすことが出来ました。本当にありがとうございました。次行くときは、英語とスワヒリ語もっとちゃんとして行きます!笑
長々とここまで読んで下さりありがとうございました。