【NEXTゴール】ダチョウ園開設プロジェクトについて

ACEFが挑戦したエイズ孤児院へ水と電気を届けるためのクラウドファンディングは、2月18日深夜0時46分に、目標金額を達成いたしました!<第一目標金額の挑戦について詳しくはコチラから>

 

ACEFの次なる挑戦。エイズ孤児院の持続的かつ自立した運営に向けて、ダチョウ園開設プロジェクトが始動します。

 

先日は、皆様のご支援のお陰で最初の目標金額である270万円を達成することができました。皆さま、本当にありがとうございます。大変遅くなってしまいましたが、私たちが目指す次のNEXTゴールについて説明させていただきます。

 

エイズ孤児院とダチョウ園がなぜ結びつくのか、疑問に思う方も多いと思いますので、詳細について説明させていただきたいと思います。

キテンゲラにある、ケニアで唯一のダチョウ園を視察しました。

 

 

維持費が確保できないエイズ孤児院のために、父・安夫が5年間温めてきた秘策、ダチョウ園‼

 

父はエイズ孤児院のあるマキマから、車で二時間のところにあるエンブという町を拠点に、現在ACEFとして学校や病院、ボランティア受け入れ施設などを運営しています。


父の考える支援とは、地域に必要とされるプロジェクトを立ち上げ、運営の仕組みを作り、地元の人を育て上げ、最終的にはその人達で運営、維持してもらえる形を目指しています。実際にエンブにある学校や病院は、現在地元のケニア人の手によって運営されており、父はほぼ介入しなくてもよい状態になりました。

 

しかし、母の切なる思いで始めたエイズ孤児院は、5年たった今でも、維持・運営にお金は出て行く一方…。寄付に頼らざるを得ません。

 

父はなんとか、エイズ孤児院をお金の面で自立させる方法を模索しました。

そこで思いついたのがダチョウ園のプロジェクトなのです。このプロジェクトは、父・安夫にとっても念願のプロジェクトでした。

 

エンブの共有のダイニングにて、両親と。

 

 

ダチョウ園を作ることによるメリット

 

私たちがなぜ、牛でも豚でもヤギでもなく、ダチョウに注目したのか、そのメリットについて説明させていただきます。

・飼いやすく、繁殖力が高い。
マキマは乾燥地帯であるため、家畜にとっても厳しい環境です。その点、ダチョウはマキマの気候にも耐えうることがわかりました。
・害獣に強い。
小さいニワトリに比べ、イタチなどに襲われるリスクがない。

・肉、卵、油、羽など、利用方法が多様。ダチョウの革も収入につながる。

★ダチョウ園の運営が軌道に乗れば、エイズ孤児院が支援に依存せずに自立した活動をできるようになる。

★子どもたちが家畜としてダチョウを大切に育てることによって、命の大切さを学ぶことができる。

エイズ孤児院の中には、エイズを患っていることを理由に自暴自棄のようになってしまう子どももいます。しかし、みんなで大切にダチョウを飼育することで、命の大切さを学ぶきっかけにもなります。子どもたちにもいい刺激になり、「育てる」ということの大切さを知れると思います。

★ファームツーリズムとして、注目を集め、エイズ孤児院を訪れる観光客が増えるかもしれない。

大きくなったダチョウは背中に乗ることもでき、体験型のレジャーファームとしても大きくなることが期待できます。エンブやマキマの町には一切レジャー施設がないため、ダチョウ園のロケーションを考えると、近隣の人々の大きな集客を見込めます。事実、現在ケニアで唯一のキテンゲラのダチョウファームでは、たくさんの人が遊びに来ており、町おこしに成功しています。

 

エイズ孤児院というだけで、嫌悪感を示すケニア人や観光客がいることは残念ながら事実としてあります。このダチョウ園を通じて、多くの方がここを訪れるようになれば、エイズ孤児の子どもたちにとっても、外部の人たちと関わるきっかけになります。

 

ダチョウ園を作ることに関するメリットはたくさんあります。

 

 

ダチョウ園を作ることに対する課題

 

・ダチョウの購入や電柵の設置など初期投資として費用がかかる。

NEXTゴールの500万円を達成することができれば、ダチョウ20匹の購入費や電柵の設置などが可能になります!(詳細の内訳は下記に記載しています。)

・第三者に盗まれる可能性がある。

この問題を解決するためには、広大な土地に、高さのある丈夫な柵を設置する必要があります。

・ダチョウの雛をちゃんと育てることができるかどうか。ちゃんと卵をかえすことができるか。

こちらは皆様のご支援のおかげで、エイズ孤児院にも電気が通せるようになったため、孵卵器が使えるようになります!これにより、ダチョウの卵をかえせる可能性が高くなりました!

 

現地の要望としても、ダチョウ園の運営を望む声は多く、みんながこのプロジェクトの実現を楽しみにしています。地域の人は歓迎ムードです。みんなダチョウ園の話を聞いてわくわくしています。

キテンゲラダチョウファームのフェンスや小屋の様子。

 

父は、自分がいなくなった後のことも考えて、後任のケニア人の育成や地元住民による自立的な発展をとても大切にしています。自分たちがいなくなった後に、支援してきた地域が元の通りに戻ってしまっては元も子もありません。だからこそ、両親が大事にしているエイズ孤児院をこれからも“自立的に”運営させていくためには、この「ダチョウ園」の運営が不可欠なのです。

 

費用は、既に集まっている支援金を含めて230万円が必要になります。どうか皆様最後まで、私たちの活動に共感いただき、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

 

 

ACEFが拠点とする、エンブの町。

 

 

NEXTゴールで目指す資金の内訳

・ダチョウ園 2エーカー(2,448坪)のフェンス代

   フェンスの長さ(50m×160m)

   杭 420mを2mごとにくい打ち

   210本×800円 =168,000円

   チェーンリンク 一本18m×24本×4,000円=96,000円

   人件費 5人×10日間(工事期間)×1,000円=50,000円

   セメントと砂、バラス(敷地に引く砂利のようなもの)40,000円

・ダチョウの小屋 大きさごとに5部屋×10万円=50万円

・餌小屋   1部屋  10万円

・ダチョウ購入費 1匹あたり4万円×20匹=80万円

・飼育担当者  2人×1万円×12ヶ月=24万円

・ゲートや通路整備、看板設置、広告など306,000円

  総計230万円