Readyfor新着情報⑨ 【頑張ることが報われる! だから勉強したい子どもたち】
- 2017年02月15日 (水)
頑張ることが報われる! だから勉強したい、子どもたち。
こんにちわ、塩尻大輔です。
今日はケニアの教育事情のお話です。
僕はプロジェクト概要でも、「ケニアの子どもたちに勉強をさせてあげたい」と書きましたが….
みなさんの中には、このように思っている人も多いと思います。
「貧しい子が勉強して、学費が払えるの?」
「お金のない家の子が、医者になるなんて無理なのでは?」
実は、僕の在学したナイロビ大学医学部には、経済的な後ろ盾がない学生がたくさんいました。
ケニアの学校教育は、小学校8年、高校4年、大学4年という制度です。
小学校卒業時と、高校卒業時の二回、全国統一試験があります。
小学校卒業時の全国統一テスト(KCPE)の結果で、翌年から通う高校が決まります。
このテストで良い成績をとることが、良い進学校に進み、企業に就職できるかに大きく関わってくるため、幼い頃から勉強するのは当たり前だと親は子どもに言い聞かせます。
また、子供達は幼い頃から親の貧困を目の当たりにして育ち、自らも苦労を強いられるため、小学校の頃からよりよい生活を夢みて、一生懸命頑張る子供達が多いのです。

そして、高校の全国統一試験(KCSE)では翌年から通う大学が決まります。
約50万人が受けるなか、大学の各学部で制度は違いますが、国からの奨学金を受けることができ、例えば医学部ですと受験生の順位で100位に入る事ができると、国から学費の支援をうけることができるようになります。
希望すれば田舎の貧しい子どもでもナイロビ大学医学部に通うことができるようになります。
教育費を払えない子どもたちはその奨学金を得るため、親の喜ぶ姿を思い浮かべながら、猛勉強をするのです。
また、不思議なことにケニアではこのKCPE(Kenya Certificate of Primary Education)とKCSE(Kenya Certificate of Secondary Education)の成績は大人になっても、おじいちゃんになっても付いてくるやっかいものでもあります。
僕がKCSEを受けたのは17年ほど前になりますが、今だに色んな場面で
「ところで君のKCSEの成績はどうだったの?』
と聞かれることがしばしばあります。小学校の成績すら聞かれる時もあります。
就職活動では必ず聞かれる文化なので、皆んな頑張るのも理解できますよね。
母の運営するエイズ孤児たちは朝5時に起床し、身支度や朝食を済ませて、まだ薄暗い中、月明かりを頼りに学校へと向かいます。
子どもたちにとって学校へ通って勉強することは何よりの楽しみ、そして誇りです。
孤児院に帰ってからも宿題や予習にと、10時頃まで励んでいます。学期の間の休みも自主勉強!
とにかく勉強が大好きです。
子どもたちは警察官、教師、パイロット、ジャーナリスト、医師など、いろんな夢をもっています。
夢を叶えるための勉強は、子どもたちの生きる希望となっているのです。
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