ACEF(アセフ)は1991年から、アフリカ・ケニアで教育、医療、環境の支援を行っているNPOです

ホーム > お知らせ > Readyfor新着情報① 塩尻美智子より みなさまへ

Readyfor新着情報① 塩尻美智子より みなさまへ

  • 2016年12月17日 (土)

塩尻美智子より、みなさまへ

初めまして、塩尻 美智子です。

 

みなさまにあてて、ケニアからメッセージを書いております。

この度は私たちのプロジェクトページに足を運んでくださってありがとうございます。

 

五年前、エイズ孤児院は私の強い思いで始めました。

日本のみなさまにはなかなか想像が難しいかもしれませんが、はなばなしい首都ナイロビとは一転、ケニアの田舎には、泥の壁のお家にすみ、病から命を守る術を知らず、病気になっても手当てを受けられずに死んでいく子供たちがたくさんいるのです。

中でも、110万人いると言われるエイズ孤児たちは、ケニアの大きな社会問題であり、私は彼らと暮らすことでその現実を常に肌で感じてきました。

私は子供を残して亡くなっていった親の気持ちを考えると、苦しい生活をする子供たちを見て見ぬふりはできなかったのです。

 

実は私は、23歳の時に股関節の手術をし、退院の際ドクターの助言はいずれ再手術になると言われました。

そして「できれば松葉杖を使い、重たい荷物はなるべく持たないように、子供は一人にしておきなさい!」と言われました。

そんな言葉を聞き私の人生はどうなるの?と私は大きなショックで、家に帰る道中、涙がこぼれました。

母にはそんな涙を見せてはいけないと、言えませんでした。

しかし、いずれ歩けなくなる足であればこの足を「人の役に立つ」足にしようと決心しました。

 

 

医者の助言を守り恐る恐る人生を歩むより、たとえ早く車椅子の生活になろうとも、私は人生の最後に我が道を振り返った時、喜べる人生を全うしようと決めました。

その後五人の子供を生み、ケニアで生活していると言ったら、あの時の医者に怒られるかもしれません。

 

私と共に暮らしている孤児たちは、皆大きな夢を抱いています

ドクターやエンジニア、パイロット、ダンサー、牧師、学校の先生

ジャーナリスト、警察官など、皆それぞれに夢を持って頑張っています。

愛する子を残してエイズで亡くなった両親の、子供への思いが少しでも報われるように、マラリアで亡くした娘の分まで幸せになってほしいと願っています。

この子たちとともに、幸せを分かち合いませんか。

温かいご支援を、なにとぞよろしくお願いいたします。

 

塩尻 美智子   ケニアより




ホーム > お知らせ > Readyfor新着情報① 塩尻美智子より みなさまへ

このページの先頭に戻る