ボランティア体験記 2016-② ワークキャンプ体験
- 2016年12月05日 (月)
【ボランティア体験記】
11月に3週間ほど、ヴィクトリア湖でパーマカルチャーのワークキャンプに参加したACEFボランティアさんの体験談です。
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ケニアに来て、早いもので1ヶ月半が経ちました。 まだ短い期間ではありますが、こちらに来てから、1週間後にはケニア山に登頂し、その翌週にはサファリツアーに参加させていただきました。
ケニア山では、約5,000メートルの山頂から御来光を拝むことができ、その場にずっといたくなるような景色が広がっていました。サファリツアーでは、野生の動物たちとたくさん出会うことができ、ケニアの雄大な自然に触れ、感動の日々でした。
そして、先月にはビクトリア湖の島で、約3週間ほどワークキャンプというものにも参加させていただきました。 そこでは、パーマカルチャーという『人にも地球にも優しい生活をしていこう』というライフデザインを学び、フランスやイタリア、ドイツ、チェコ、香港など 、様々な国から来た参加者の方たちとの共同生活も経験することができました。
日本では、なかなかいろいろな国の方たちと一同に会する機会がないので、拙い英語を通して、それぞれの国の文化を知ると共に、島での電気、ガス、水道がない生活を体験することができ、とても貴重な3週間となりました。 食事を作る際は、まず火を起こすところから始まり、洗濯は湖まで行き、お風呂はタンクに貯まった雨水をなるべく日の暮れないうちに入るのが常となっていました。その雨水も、なかなか雨が降らない地域だったので、底を尽きてしまうときもあり、みんなで節水しながら、改めて資源の大切さを学ぶことができました。
また、そのキャンプにはローカルのケニア人も参加していて、私たちの安全を守ってくれると同時に、ケニアの文化をたくさん教えてくれました。 中でも部族の話は印象深く、ケニアには40以上もの部族が存在し、ケニアの方はそれぞれの部族文化に誇りを持っており、その話になるととても真剣に熱心に話をしてくれました。 その姿を見て、自分の国のことを、他の国の人たちに深く話すことができるのは素晴らしいなと思いました。
これからもこのケニアという土地で、ケニアの人たちとたくさん触れ合いながら、いろいろなことを学んでいきたいと思います。
*パーマカルチャーとは:
エコロジカルデザイン・環境デザイン分野の用語であり、自然のエコシステムを参考にし、持続可能な建築や自己維持型の農業システムを取り入れ、社会や暮らしを変化させる総合的なデザイン科学概念
(wikipediaより)
オーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンが構築した人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系のことだそう。 この言葉は、パーマネント(永久な)とアグリカルチャ-(農業)あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた造語らしい。