JICA担当者さん 現地視察のためケニアへ
- 2016年11月15日 (火)
10月27・28日に、日本のJICA担当者の方が「環境教育人材育成プロジェクト」の視察にケニアへいらっしゃいました。 このプロジェクトはJICA草の根技術協力事業の支援を受けて、街中にポイ捨て&不法投棄されたゴミ問題を、地域の環境教育の先生(Community Environmental Workers: CEWs )を育成して解決していこうという取り組みです。
初日はプロジェクトメンバー顔合わせ&自己紹介。
2日目はエンブカウンティへの表敬訪問と、CEWグループが実際に活動をしているところを視察していただきました。 担当者さんからCEWメンバーへ「この活動を始める前は自分もポイ捨てしていたか?」「なぜこの活動を始めたのか?」「家族や友人は活動を手伝ってくれるか?」などなどの質問が。 メンバーからは「活動を始める前は自分もポイ捨てしてました」「悪臭が気になるから。感染症が心配だから」「周りの人も興味はあるけどお金が無いから手伝ってはくれない(この活動はボランティアのため)」との回答。環境問題や活動への意識が伝えられました。
ゴミ最終処分場も視察。この処分場はもう満タン、かつ近くに飛行場があり、煙やビニール袋が舞い上がって危険なため、何年も前から移転することが決められています。しかし新しい最終処分場予定地には近隣住民の反対もあり、いまだ移転には至っていません。
こうした問題を少しでも軽減するため、ゴミをそのまま「捨てる」のではなく、「リユース・リサイクル」することによって「リデュース」に繋がります。 CEWメンバーは現在、ゴミ回収はもちろん、各家庭を回ってこうした3Rの考えやゴミ袋を各自買うよう説明するなど啓発活動を行っています。 担当者の方からは、CEWメンバーやケニア人プロジェクトメンバーの意識の高さを評価していただき、「CEWを育てるというこのプロジェクトの成功は期待出来る!」との感想をいただきました。 そして重要なことは、この環境教育人材育成プロジェクトが終わった後も、継続してCEWが地域住民の先頭に立ってゴミ問題に取り組むこと。「発展的継続」のためにどのようにしたら良いか視野に入れて進めていきたいと思います。