有機農業トレーニングセンター・KOAETEC(コアエテック)をご紹介
- 2016年08月19日 (金)
ACEFでは、環境保全活動の一環として、有機農業の推進もしています。
今回は2005年に日本の外務省の支援を受けて開設した「有機農業トレーニングセンター・KOAETEC (Kenya Organic Agriculture and Environmental Technologies Institute)」を取材してきました!
現在はケニア側によって独立運営されており、当団体の農業関係のセミナーに利用しているほか、政府関係や他団体の農業セミナーにも活用されています。
今年はJICA草の根事業のセミナーにも利用しています。
KOAETECがあるエナという街はACEFがあるエンブタウンから車で30分ほど離れた農村地帯の中にあり、静かな環境が好評です。
取材に行った日は、エンブ郡や近隣エリアのコーヒー組合の代表者を集めた、「バイオガス」についてのセミナーが行われていました。
実はケニアはコーヒーの産地。特にケニア山周辺はコーヒー栽培に適した気候で、質の良いものが採れます。
(栽培されたコーヒーは国内消費は少なく、ほとんどが輸出されます。ちなみにケニア人がよく飲んでいるのは「ネスカフェ」です。)
バイオガスとは、家畜の糞尿から発生するガスのこと。石油ガスが高価なケニアでは、料理の煮炊きに利用できる、エコで経済的なバイオガスが注目されています。
セミナーにはコーヒーの組合代表者18名が参加。それぞれの組合が千人~2千人ほどのコーヒー農家を抱えています。
今回のセミナーは1泊2日。ケニアでは交通機関が発達していないこともあり、研修は泊まりで開催されるのが一般的です。
KOAETECでは簡易宿泊施設やデモ農場もあり、参加者からは「落ち着いた環境で充実した研修が受けられたよ。いい施設だね」との声が聞かれました。

セミナー中のお昼ごはん。疲れた頭にエネルギーを補給してもらおうと、コアエテックの調理スタッフが一生懸命作ります。左から時計回りに「キャベツとスクマ(青菜)の炒めもの」
「じゃがいものスープ」「煮込みチキン」「チャパティ(平焼きパン)」
「ごはん」「カチュンバリ(トマトとパクチーの和え物)」
日本からの支援によって建てられた施設が、現在はケニア側でしっかりと運営され、現地の人々に役立っている様子を見ることができました。