キレイな町をめざして…まずは現状把握から!ゴミ調査隊が活動中!
- 2016年06月28日 (火)
先月5月より、ACEFではJICA草の根無償技術協力事業「ケニア国エンブ郡マニヤッタ市における環境教育人材育成事業」において、エンブ中心街におけるゴミ問題に取組んでいます。
5月、6月は現地のゴミ実態調査とそれを郡政府関係者などに伝えるための資料作りに大忙し!
エンブでは町のあらゆるところにゴミの山があります。
郡政府が指定した正規の回収所ではないところにも勝手にゴミ集積所が作られてしまっており、これは一種の不法投棄!
どうやら住民の中には、正規の回収所の場所は知らないけど、近くに集積所があるのでそこに捨ててしまっている人がたくさんいるようです。
道を歩いていて何気なく汚いな・・とか、ゴミ集積所がたくさんあるな・・とは思っていても、実際それが不法投棄で、その不法投棄場所が全体としてどれくらいあるのかは郡政府内でも、郡知事でさえも把握していません。
そういった実状に新しい風を吹かそうというのが今回の調査目的です。
~不法投棄箇所マッピングデータ作り 地道な調査方法~
日本にいると当たり前のように目にする「地図」、これがケニアではとても貴重です。
ロードマップは見つけられても、住宅地図はなかなか手に入りません。
そこで、エンブ水道公社(Embu Water and Sanitation Company LTD, EWASCO )の全面的な協力を受け、独自に開発された地図データの使用許可を得てゴミ実態のマッピングデータを作っています。
ACEFプロジェクトチームが総出で、地図を片手に地道に町を歩いて現場を確認しながら、不法投棄箇所を見つけては一つ一つ地図に☆印をつけていきます。そして証拠写真をパチリ!
地図をあっちに向けたりこっちに向けたり、行ったり来たり・・大変な作業ですが着実に進めていきます。
出来上がった地図に記された不法投棄箇所の多さ!このマッピングデータを郡知事が見たときは驚きを隠せない様子でした。
既にこのデータが与えたインパクトはなかなか大きく、郡政府の意識、取り組みがどう変わっていくか・・今後も期待されます。