ACEF(アセフ)は1991年から、アフリカ・ケニアで教育、医療、環境の支援を行っているNPOです

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トゥルカナ族の村に井戸完成!

  • 2015年12月08日 (火)

今回は、ACEF現地事務所のボランティアさんに井戸ポンプ設置の体験記を書いて頂きました。

● 【トゥルカナ族の村に井戸完成!】
ケニアのほぼ中央に位置するイシオロ郡トゥルカナ族の村。
ここにACEFの支援によって井戸を作ることになり、お手伝いへ行ってきました。この村は乾燥した草原地帯。水道は無く、人々は遠くの川へ汲みに行った り、乾季に枯れてしまった川底に穴を掘って、水がジワジワ湧いて来るのを待ち、それを汲んで使っています。この作業は女性と子供の仕事です。徒歩1時間半 かかるところから来ている人もいるそうです。また、穴を掘って水を汲む作業は朝の8時から6時間以上も地道に続けるとのことでした。
すでに地下150mまで穴を掘る作業は終了しており、水は50mの所まで上がって来ているとのこと。あとはパイプを降ろしてポンプを取り付けたら井戸完成です。

[到着した日:1日目]
1本3mの鉄パイプを20本繋いで地下60mまで降ろします。1本ずつ繋げては降ろし、また1本繋げては降ろし…の繰り返し。このパイプを穴に落としてし まったら一巻の終わりです。本数が増えるごとに重くなる鉄パイプを絶対に落とさないように慎重に作業。一度落ちそうになりヒヤッとする場面がありました。
ケニアでは大きな重機はなかなか手配出来ないので、全てマンパワーでの作業です。最後にポンプを取り付けて完成!ポンプを上げ下げしても念願の水が…出ない…!なぜだ!?日帰りの予定が急きょ泊まりとなりました。

[2日目 ]
原因として、水が地下60mの所まで届いてないか、パイプに不
具合があるのか。水位を調査した結果、50mの所まで来ているのでパイプに問題があると予測。せっかく降ろしたパイプを全て引き上げます。これもまた大変 な作業。結果、一番下のパーツが壊れていることが分かりました。交換分を翌日の朝に届くように急きょ手配。この日の作業はここまで。井戸完成を見届けた い!今日もまさかの泊まりです。

[3日目]
もう一度、20本の鉄パイプを1本ずつ繋いでは降ろし、ポンプを取り付けて、ついに水が出ました!井戸完成です!歓喜!感激!!早速飲んだり、子供達は顔 や手足を洗ったり、皆さんとっても喜んでいました。日帰りの予定がトラブルのため急きょ3日間の作業となりましたが、こういった方が感慨深く、思い出に強 く残ります。なかなかスムーズに行かないところがケニアだそうです。

水はどの国でも生活に一番必要なもの。でもその水さえ、簡単に手に入らない場所が世界にはきっとたくさんあります。泊まったホテルで、シャワーのお湯が出 ないことに「水で洗うなんて寒いじゃん!」と一瞬思ってしまいましたが、トゥルカナ族を思い出し反省。 シャワーが出るだけでもありがたいことです。
日本で蛇口を捻れば、水もお湯もスムーズに出て、なおかつ温度調節まで出来るのはすごいことなのだと気づかされました。改めて水の大切さを知り、日本の恵まれた環境に感謝しなければと思いました。

 

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