ACEF(アセフ)は1991年から、アフリカ・ケニアで教育、医療、環境の支援を行っているNPOです

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村上代表追悼文

  • 2014年06月03日 (火)
挨拶をする村上代表

挨拶をする村上代表

2014年5月6日

当会アフリカ児童教育基金の会ACEF 代表 村上忠雄氏が享年76歳で逝去いたしました。

当 会は、1983年より7年間続いた天理教団の「アフリカの飢えた子にミルクを」のキャンペーンを前身に、「元気な子には教育を、病気の子には薬を」をモッ トーに、1990年10月26日NGOアフリカ児童教育基金の会を発足(1993年ケニアNGO登録、2003年NPO法人登録、2012年NPOアフリ カ児童教育基金の会ACEFに改名)。発足当初から約20余年、村上忠雄氏が代表理事を勤め、教育、医療、環境保全活動の3つの柱を掲げ、旧郵政省、外務 省、または企業団体からの助成金と、皆さまのご支援をいただき、活動を行ってまいりました。

以下、1990年から不思議な縁で代表と出会い、家族7人でケニアに赴いた塩尻現地事務所所長の追悼文です。

1983 年ケニア救援の第一歩を踏み出された代表から、「たった一人、ぽつんとケニアの空港に降り立ったんや」とよく聞かせてもらいました。ナイロビから田舎に移り住み、英語もスワヒリ語もわからないままの日々。「子どもには教育やで」と後押し下さる代表の後ろ盾を頂いて、私たちの子ども達もいい環境で学ばせて頂き ました。長女をマラリアで亡くしたときも「心配するな 応援するで」といつも励ましてくださいました。「病気の子供には薬を、元気な子供には教育を」とのモットーを掲げる中に、診療所も3ヵ所開院でき、小学校 は生徒も約400人になり、エンブ県450校のトップの優秀校に。洋裁学校から始まった職業訓練学校も今では12コース300人が学び、その他、植林やリサイクル事業にまで発展しています。「エイズに感染した子ども達が社会のどん底や」とエイズ孤児の世話をする孤児院が出来ました。ケニアに来られて車で移動する時、いつもこうしたアイデアをいただきました。

い つも「誰がやめても『俺とおまえ』」だけは、ケニアの人々の幸せの役に立つお手伝いをしよう」と勇ましてくださった代表。うまく行かない時は「なって結構、ならいでなお結構の心やで」といさめ、いつも羅針盤のごとく指導してくださった代表。今後もずっと導いて欲しかった代表の逝去は、ほんとに寂しく悔や まれてなりません。しかし、今までに導いてくださった数々の教えやアドバイスを忘れることなく、これまでに育ってきた200人近いスタッフと共に、更に救援にまい進する事が代表へのご恩返しだと思っております。

「俺が死んだら直美ちゃん(塩尻氏長女)のお墓に一緒に入れてや」と言い残された代表。7月8日にエンブ事務所敷地内にて納骨式を終えた今、これからはいつもそばで見守って下さっていると思うと励みになります。公私共に生前中に承った ご恩に感謝するばかりです。本当に有り難うございました。

特定非営利活動法人 アフリカ児童教育基金の会ACEF 現地事務所所長 塩尻 安夫

 




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