ACEF ジャンプアンドスマイルセンター(日本名:希望の家)
2011年から取り掛かりましたエイズ感染孤児施設「希望の家」の建築も完成し、。2013年1月、子ども達が入居してきました。
11歳にして1年生の子も
祖父母、叔母、近所の保護者などから、今日までの子供達の様子や家庭状況を一人一人聞きました。親がエイズで死んだ為、学校でも差別を受け、近所からも一緒に遊んでもらえなかったり、いやな思いをさせられて、学校にも行かなくなったり、転校させられたりと、無理解や偏見から、世話をしてきた祖母たちも、いっそのことこの子供が死んだほうが良いと、薬も飲ませなかったり、学校へも行かせなかった子供も多く、11歳にして1年生も居ます。
最初は硬い表情でした
今回3歳から11歳までの32人、始めは硬い表情でしたが、一緒に唄を歌ったり、踊るうちに、打ち解けてきて表情も変わってきました。しかし中には、おばあちゃんの帰る姿に泣き出したり、輪に入れずじっと無表情の子供もいたり、今までの生活の厳しさが想像できるような子ども達。しかし、どこにでもムードメーカーがいるもので、大きな声で歌ってくれ、それにつられて一緒に歌いだしたり、泣く子供を大きな子がなだめたりして、時間と共に引きつっていた顔に笑顔が見られるようになり、いいムードになってきました。
7割がオネショ
祖母たちに寝小便する子を尋ねたら、7割方いました。やはり親のぬくもりがもらえない事が、身体が冷え、夜尿に出てくるのかと、あわててオネショシートを買いに走りました。
それぞれ今日まで、周囲の偏見や差別の中、子供を育ててくれた祖父母に、お礼を申し上げると、それぞれに涙を流して、この施設は神様の贈り物だと、お礼を申して、孫をお願いしますと家路に帰って行きました。
今後いろんなことがあると思いますが、受け取った限りは、しっかり育てて行きたいと思っております。さあ、いよいよ始まりました。今後しっかり里親として、魂の親子としてどこまで心を注いでいけるかが試される思いです。今後とも宜しくお力添えいただきますように、お願い申し上げます。
ケニア事務所所長 塩尻 安夫