緑化推進教育事業「学校の森」
ケニア国の森林率は約3%と低く、毎年5,000ヘクタールもの森林が伐採されています。その原因は、ガス・電気の普及率が10%程度と低く、マキや炭に頼らざるおえない状況で、樹木の伐採は生活をするのに不可欠なのです。さらに、地球温暖化の影響により、雨季の雨も年々減少しているのも原因の一つです。
私達は2003年4月からケニアの森林を復活させるために苗木作りを始めました。
現在は3万本以上、25種類の苗木が育ち、乾燥地域の小学校に苗木を配布し、それを彼らの手で水やりをし育成してもらい、どの学校がいかに工夫して苗木を枯らさず育てれるかを競うコンテストを行い、子ども達の植林への関心と意欲を伸ばし、この国の森林資源の保護と国家緑化に貢献しようというのが学校の森計画です。
その学校の森を各家庭でも実践してもらうため、植林した学校の生徒の家庭にも苗木を配布しており、2013年末では、約100校の乾燥地の小学校と、その生徒たちの家庭で、学校の森・地域の森が息づいています。
生徒1人に1本の苗木贈呈とともに、スコップ、くわ、ジョーロなどの道具も贈呈しています。各学校ではエコクラブを結成し、それぞれの学校が苗木の育成状況、工夫や美化をコンテストで競うことになっています。
こうした植林の実施を通して、ケニア国の2030年にビジョンとして目標にしている森林率10%達成に少しでも貢献すると共に、子供達の環境への関心や知識が向上すると確信しています。
日本人スタッフも一緒に作業。 苗木の周りをしっかり固定していきます。 みんな丁寧に植えてくれました。 苗木を植える生徒たち 学校の森事業で植えた木の木陰でPTA集会 「地球環境基金」の助成で 「緑の募金」の助成を頂いて 学校の森で育てた木樹