ACEF(アセフ)は1991年から、アフリカ・ケニアで教育、医療、環境の支援を行っているNPOです

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ACEFボランティア活動レポート2018-⑧

21歳 女性 学生

活動期間              2018年 8月12日 ~ 8月30日 / 3週間

活動内容

・マサイマラのツアー

・世界銀行(ナイロビのオフィス)で働かれている日本人の方に話を聞きに行く

・キベラスラムを見て回る

・モンバサへの観光

・リマンドホーム(犯罪を犯した子供達の一時拘置所)で働かれている JICAの方の話を聞きに行く

・エンブ大学の学生との交流、施設見学

・結婚式のお手伝い

・結婚式を開催している家庭へのホームステイ

・マキマの孤児院へ行って子供達と交流する

・エナの病院、EM肥料の畑や工場見学

・紅茶工場見学

・ティカのカウントリーオフィスで働かれているJICAの方の話を聞きに行く

感想     ケニアは私にとって全くの未知で、正直渡航前は不安に思っていましたが、実際に行ってみると、当たり前の事なのですが、そこには街があり、人々の生活があって、ケニア人は本当にみんなフレンドリーで優しくて、街には活気があり楽しくて、私はケニアが大好きになりました。

なんの関わりもない知らない世界だったケニアが、知っている世界になり、友達ができて、より身近な世界になったことが私にとってとても大きな変化です。

3週間でできることは本当に少なく、ボランティアというよりはフィールドワークのような形になってしまいましたが、本当にたくさんの経験をさせてもらって、見せてもらったもののひとつひとつからケニアの生活や人々の考え方が見えてきてとても良い経験になりました。

3週間の生活の中で見えてきたのは自分の想像以上に貧困という問題がすごく大きなものであるということです。

ケニアの人たちは本当にフレンドリーで優しくて陽気でいい人たちばかりです。でも生きていくために、生活のために、スリや盗みといった犯罪行為をしてしまう人がいるという現実がある。お金のために、お金のせいで、売春行為や育児放棄をしてしまう現実がある。

今までテレビやメディアで見てきたアフリカの貧困問題でしたが、人々はただ貧困の中で飢えをしのいで静かにじっと生きているものだと思っていました。でも実際には人々は生きるために、もがきます。それが犯罪や倫理的に良くない行為につながっていると思うと、優しい人が多いことを知ったからこそ、その現実に胸が締め付けられました。

この“貧困”という問題がケニアの抱える社会問題の根底にあると思いました。

お金があれば学校に行ける。病院にも行ける。

今回私がケニアに来た理由は、ケニアやアフリカがどんなところなのか知りたいという単純なものだったのですが、生活していくうちに、今は非力な学生だけど、将来社会に出て経験やスキルを得た時に何か自分でケニアへのアクションを起こしたいと考えるようになりました。

そして貧困問題を自分の仕事や勉強したことを通して少しでも改善させることができればと思いました。

また、JICAの方が働いておられる犯罪を犯した青少年の一時拘置所に行った時やスラム地区の公立小学校へ行った時、マキマの孤児院へ行った時は、ケニアの子どもたちの真っ直ぐな眼差しや屈託のない笑顔、人懐っこさに本当に驚きました。こんなに純粋でいい子たちがケニアにはたくさんいるんだと思いました。まさにケニアの宝なんだと思います。そんな子どもたちが将来幸せに暮らせる国であってほしいと思います。

ケニアの子どもたちと接する中で一つ驚いたことがもう1つあります。それは学校等で道徳教育がなされていないということです。

今まで私が道徳教育を受けていて、こんな授業なくても、いちいち授業で習わなくても、良いことと悪いことの区別はつくと思っていました。しかしケニアのコミュニティの中で、倫理的観点や思いやり、ゆずり合うといった観点があまり見られないことに気づきました。当たり前だと思って受けていた道徳教育の大切さを実感しました。小学校の教育で科目指導だけでなく道徳指導も入れるべきだと思いました。

犯罪の抑止にもなると思います。

いろんな問題について考える機会が多かったケニアでしたが、結婚式のお手伝いをした時、ホームステイした時、子どもたちと触れ合っている時、友達と話している時にケニアの陽気さ、明るい人々、自由な文化にとても感化されました。

結婚式で音楽が流れてみんなで踊ったり、知らない人にも声をかけたり、すぐに友達になれたり、本当に素敵な文化だと思いました。

またケニアに行く機会ができれば、今度は取り組みたい問題や自分の行動計画を具体的に持っていきたいし、もっとケニアを満喫したいと思います。

たくさん貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

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