ACEF(アセフ)は1991年から、アフリカ・ケニアで教育、医療、環境の支援を行っているNPOです

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活動終了レポート2020-6

  • 2020年03月18日 (水)
記入者 男性
期間
活動内容
感想

23歳 男性

活動期間 2019年7月〜2020年3月

活動内容

・孤児院JUMP&SMILEのスタッフ

・孤児の子達が通う公立小学校での教員活動(数学教師)

・ホームステイ

・キベラスラム訪問

感想

大学を卒業した後、こちらで活動をさせていただきました。豊富な経験を積み、教員としてさまざまなアプローチのできる引き出しが欲しい、また、社会科教員として途上国の実態をみたいというのが元々の活動理由でした。活動内容は主にAIDS孤児院JUMP&SMILEでのスタッフ活動と、孤児達の通う公立小学校、カニョンガプライマリーでの教員活動です。

AIDS孤児院というのは、親をAIDSで亡くした子供達を引き受ける孤児院で、7年前に設立され、高校で現在寮に入っている子達も含め30名ほどの子供達が暮らしています。場所はマキマという、本拠地エンブから車で一時間ほど離れた雨の少ない、枯れた地域にあります。子供達が孤児院にやってきた理由は様々で、引き取り手はいるけど貧しく面倒が見られないため預けられた子、引き取り手がいなくストリートで暮らしていた子、引き取り手はいたものの虐待をされていた子など。現在は支援があるため、明るく元気に過ごしていますが、皆辛い過去を背負っています。そして、甘えたい年頃にも関わらず、共同生活のため許されず、また頂いたものはみんなでシェア。皆幼いながらにも強くたくましく生きています。孤児院での活動は、主に夜の補講で授業をしていました。朝の6時前に子供達と一緒に起き、学校に向かって自分は教員活動。夕方5時まで授業をし、一緒に帰って洗濯、ご飯などを済ませ、夜7時半頃から9時までが勉強時間となります。一見ハードそうですが、日本にいてここまで生徒と一緒にいる事はないので、非常に充実した滞在でした。休みの日は収穫や生活に必要なことのお手伝い。日本と違い、なんでも自分でしなければいけないので、暇な時はほとんどありません。ただそれでもちょっとした空き時間を見つけて、皆楽しんでいます。孤児院を訪れた際は、日本と大きく違う環境を体験してもらい、また自分と大きく異なるバックグラウンドを持った子供達の生活や心境を感じてもらえればなと思います

公立学校は、孤児達を通してACEFと関わりがあるとは言えども、実質無関係の学校です。そのためこちらから申請をしなければなりません(と言っても手続きがある訳ではありませんが)。教科は5教科ありますが、スワヒリ語、社会科は教えられないので、数学・英語(自信のある方)・理科の中から選ぶ事になると思います。理科も日本とは習う事が違うので、数学が一番教えやすいかと思います。また、ケニアではプライマリー最高学年の8年生(日本の中学2年生)で日本の小学校6年生レベルの内容をするので、数学に自信のない方でも大丈夫です。また、学校教育内では使用言語は英語となります。ケニアの教育体制は、カリキュラム、設備、教員の質、どれをとっても満足のいくものではありません。効率の悪いカリキュラムや、理解レベルの低い教員達、教科書は満足に行き渡っていないなど、メディアを通してみる情報だけでは決して理解できない実態があります。ただ勿論そこには原因があり、訪れた際は、そこにある問題をみるだけでなく、その背景を汲み取っていただけると良いかと思います。

非常に充実した滞在となりました。日本ではできない体験、そして感じる事ができない現地の実態を知る事ができます。多くの優しい日本人スタッフ、ケニア人スタッフに囲まれ、不便なく過ごす事ができ、さらにこちらの要望にも快く応えていただけました。また、活動のみならず、観光やレジャーを通してケニアを広く知ることができ、実際、途上国としてのマイナス面だけでなく、良いところ、日本にもあってほしいところも沢山見ることができました。今回培った経験は、是非今後の教育活動にあてていきたいと思います。




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